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用語解説 

ワークライフバランス

概要

 ワークライフバランスとは、仕事と私生活(プライベート)の両方が充実した理想的な人生を送る、という考え方である。企業は理想的なワークライフバランスが可能な職場を提供することで、社員の私生活が充実すれば、業績などの目標を追求するモチベーションが高まり、最終的には企業に還元や、企業が社会に貢献する意義だと考えているからである。

背景

 1990年代から社会、経済、技術情勢が、世界的に大きく変化した。企業はグローバル競争が激化する中で、技術革新と製品寿命の短命化という状況への対応に迫られた。グローバル競争は、世界各国に対応するために24時間体制の労働環境を生み出すことになった。これにより社員と企業間において仕事に対する心理構造を変化させた。同時に産業構造にも変化が起こり、先進諸国では知識労働が主となった。企業は、高度知識持つ有能な人材を確保し、能力が発揮できる環境を整えることで、成果を期待するようになった。

 社員は、グローバル競争に加え、IT技術の進展により時間と場所を問わず、仕事に対応しなくてはならない状況が生まれた。仕事と私生活の区切りがあいまいなものとなり、私生活のライフスタイルに大きな影響を与えた。このような仕事と私生活が曖昧になる生活は、多くの人にストレスを与える一方、労働に対する価値観や、ライフスタイルの多様化を生み出すことになった。

 ワークライフバランスは、年齢、性別、子供の有無関係なく、すべての人の課題となっている。最近は就職や転職の条件で、休日や労働時間などのワークライフバランスに関することを重視することが一般的になりつつある。

種類

 企業は理想的なワークライフバランスを実現するために実践されるのは、残業時間の削減や、年次有給休暇取得の促進などの私生活面だけではない。仕事の面でも、社員にジョブカード(キャリア・プランシート、職務経歴シートなど)に解答してもらい、生涯を通じたキャリア形成を自ら見つめ直す制度やキャリアコンサルティングを行うことも行っている。そのほかにも、企業内保育所等をはじめとした仕事と育児の両立支援、産業医によるカウンセリングに代表される心身のヘルスケアの維持などもワークライフバランスの充実を担うものである。

気を付けるべきポイント

 企業側がワークライフバランスを導入する際は、対象条件を厳格にすると、対象者と対象者以外との間に格差が生まれ、後者のモチベーションが低下する恐れがある。ほかでは、プライベート充実の施策ばかりに偏ると、仕事が疎かになることも考えられる。やりがいのある仕事と充実した私生活のバランスを取ることが重要となる。

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