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概要
スマートデバイスとは、様々な用途に使用可能な端末のことであり、スマートフォン、タブレット端末を総称する場合によく用いられている。
以前はモバイル端末、モバイルデバイスという言葉が使われており、スマートフォンやタブレット端末だけではなく、ノートパソコンや従来型の携帯電話等も含み、持ち運びが容易な端末を意味していた。
スマートデバイスは携帯性以外にも、タッチパネルによる操作性や、起動までに要する時間の早さ等、利便性が高いことも特徴である。
背景
総務省が平成27年度に実施した調査によると、スマートフォンの世帯普及率は72.8%と、7割を超えている。同年度のパソコンの世帯普及率が76.8%で肉迫しており、2010年頃から普及し始めたスマートフォンが数年で爆発的普及を遂げていることが読み取れる。
スマートデバイスが普及した背景としては、軽量化・小型化が進められている一方で、豊富なアプリが開発、用意されていることで、著しく利便性が向上している点が挙げられる。また通信回線の高速化、定額化もスマートデバイス普及に大きく影響している。
シーン
企業におけるスマートデバイスの活用事例として、営業先、接客時にタブレット端末を使って商材を紹介するケースがある。会議資料を紙で用意することを取り止め、タブレット端末を用いてペーパーレス化を図る企業もある。外勤先のメール閲覧をスマートフォンで行ったり、決済や契約の処理をスマートデバイス上で行ったりする企業も増えている。
気を付けるべきポイント
従来のノートパソコンや携帯電話に比べ、その手軽さから、スマートデバイスを操作する頻度は増えていることから、紛失や盗難のリスクは増大している。スマートデバイスを標的とした攻撃も急増しており、スマートデバイスの普及とともに、セキュリティのリスクは高まっている。
スマートデバイスを企業で導入する際は、目的や用途が明確化されているか、導入対象のスマートデバイスが、企業内の方針やルールから逸脱していないか、スマートデバイスを紛失した際の対応を定めているか等をポイントとして検討する必要がある。
また、スマートデバイスを一元管理できるMDM(Mobile Device Management)を導入することで、セキュリティのリスクを軽減することが可能になるため、積極的に検討すべきである。
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