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用語解説 

シナリオ

概要

シナリオとは、映画や演劇などの脚本を意味する。
転じてビジネスでは、一個の事業や企業全体においてどのような戦略を取り、結果を狙うかなどの筋書きを指す。シナリオはひとつではなく、環境要因や競合相手の出方などの設定など変更し、対応策も複数パターンを用意しておくこと。さまざまな状況への対応を想定しておくことが望ましい。
ビジネスで使用する際は、演劇などのシナリオと区別し「戦略シナリオ」や「シナリオプランニング」のようにほかの単語と合わせて使用されることが多い。

シナリオの種類

 シナリオは、「楽観的シナリオ」「悲観的シナリオ」「最可能シナリオ」の3種で想定されていることが望ましい。
「楽観的シナリオ」とは、自社の強みや機会を適切に活用でき、将来の脅威にも適切に対応できた場合のもの。
「悲観的シナリオ」とは、自社の強みや機会を適切に活用できず、将来の脅威にも適切に対応できなかった場合のもの。
「最可能シナリオ」とは、最も発生する確率の高い機会や脅威を考慮した結果に対するもので、3種類の中で最も重要である。

シーン

 現代のように変化が激しい時代において、自社にとって有利な未来のみを考えて戦略を考えることは適切ではない。しかし人間は希望している未来しか考えない傾向があるため、シナリオ策定によって、強制的に複数の未来を考える状態に自らをおくことは有効である。複数の未来を考えることによって、自らの期待と異なる未来が起こる原因が考えられるようになる。
適切なシナリオの策定には、外部環境要因や自社の強みの分析が不可欠であるため、それらについてもさらに深く考察できるようになる。
さらにシナリオをある程度考えた後は、他者にアドバイスをもらうなど自分以外の視点を織り交ぜることが望ましい。

歴史

 シナリオの考え方は、かつて米国の軍事研究で使用されていた。敵軍の動きを複数パターン予測し、それによって自軍の対応を切り替えていた。
この手法を石油会社のロイヤル・ダッチ・シェル社がビジネスに転用した。初期は予測を立てて管理する古典的な手法のみであったが、要因を増やすなど方法論を進化させ、ビジネスの事業戦略構築および、管理手法として実用化した。それによりロイヤル・ダッチ・シェル社が1970年代に大きな利益を上げたため、シナリオが注目されるようになった。
その後1990年代になると、政府系組織や機関においても活用が進んだ。特にアフリカなどの不安定な地域において、話し合いや争いのシナリオを示し人々の理解に訴え、その後の政策に大きな影響を及ぼした。

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