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用語解説 

ポートフォリオ

概要

 ポートフォリオとは、企業における商品やサービスなどの事業をまとめたものである。

 企業がさまざまな業界に進出している場合、どの業界の製品に力を入れるか、どの業界から撤退するかを、分析、判断するために用いられる。この場合のポートフォリオは、事業ポートフォリオと呼ばれる。ポートフォリオ作成のメリットは、会社の限られた資源、リソースを、どこに集中すれば収益の向上が見込めるかを、社内の各分野のメンバーが俯瞰で検討しやすくなる点である。

種類

 ポートフォリオは、ビジネスにおいて用いられている先述した用語のほかにも、金融分野、芸術分野では別の意味で用いられている。

 金融分野におけるポートフォリオとは、投資家が持つ株式、投資信託、債券、不動産などの金融資産の組み合わせを表す。自らの資産をどのように分配するかを決めて、リスク分散を図っている。

 芸術分野におけるポートフォリオは、自らが作成した作品集のことを表している。このポートフォリオにより自分がどのような作品が作れるのか、どのような作風なのかを他者に知ってもらうために用いられることが多い。

シーン

 事業におけるポートフォリオの作り方として有名なものは、プロダクトポートフォリオマネジメント理論(PPM)を用いるものである。これは業界の成長率と業界内の占有率(シェア)というふたつの軸で、自社の製品やサービスを「金の成る木」「花形」「問題児」「負け犬」の分野に分類する。

 金の成る木は、業界におけるシェアが高く、業界成長率の低い分野である。この分野にある製品には追加での投資は少なく済むため収益は確保しやすいが、市場は衰退していくため対策が必要となる。

 花形は、シェアも高く、業界成長率が高い分野である。販売数は見込めるが、成長に追いつくための投資も必要となる。

 問題児は、シェアがまだ低いが、業界の成長率が見込める分野である。シェア拡大のため、さらに投資が必要とされるため費用がかかるが、将来性はある。

 負け犬は、シェアが低く、業界の成長率も低い分野であり、この分野に分類されるサービスがあれば、撤退を検討する必要がある。

 上記のように分類した結果、金の成る木に分類されたサービスで稼いだ収益を、花形や問題児のサービスのために使い、将来への投資とする必要がある。

歴史

 ポートフォリオ(portfolio)は、書類入れ(カバン)という意味であり、そこにまとめられたものという意味で作品集や投資の組み合わせ、事業の一覧といった意味で用いられるようになった。

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