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用語解説 

オフコン/オフィスコンピューター

概要

 「オフコン/オフィスコンピューター」とは、経営規模が大きくない会社などの事務処理を目的とした中型のコンピューターを指す。1970年代後半から1990年代にかけて、基幹システム(財務、給与計算、販売管理など)として、多く導入された。ユーザーの注文に応じて、業者が専用のアプリケーションソフトを開発。ハードウェアと一緒に納品した後は、開発業者が運用や管理までを一貫してサポートする形態が一般的である。オフィスコンピューターは日本のみで使われる、いわゆる和製英語である。

メリット

 オフコンは、不特定多数の企業に対して共通のシステムを提供する「パッケージ」ではなく、特定の企業ごとに専用のソフトウェア、ハードウェアが提供されている。パソコンで主に利用されているWindowsは、さまざまな機能を有しているため、新しいバージョンのWindowsが登場するたびに旧バージョンとの互換性を考慮する必要があり、旧バージョンで使えていたシステムが、新バージョンでは利用できない状況になるケースがある。オフコンは企業の細かいニーズに応じたシステムであり、専用の業務に特化しているため、トラブルが少ない。Windowsを利用しているパソコンは基本的にインターネット接続を前提として利用や、USBメモリーにデータを保存してやり取りを行うため、悪意を持った第三者の標的となりやすい。ウィルスに感染や、パソコン内のデータを盗まれるリスクが高い。それに対してオフコンは、業者の独自ソフトにより作られており、さらには複数の機器同士でのみ接続された、閉じられたネットワークで利用される。そのためウィルスの感染被害に遭うリスクは低い。

デメリット

 オフコンは開発から保守、運用まで、一括して特定の業者が行う。ひとつの企業向けに作られたシステムである独自規格であるため、開発した業者以外の別の業者を選定することは基本的に難しく、保守料も高額になる傾向がある。保守料が高額になると、運用コストがかかり、必要な台数を用意することが困難になる。台数が足りないと、一部の社員しかオフコンを利用できない状況に陥ってしまうケースも考えられる。機器保守では、オフコン専用の機器の製造は年々減少しているため保守部品がなくなり、修理ができない危険性がある。人材の面では、オフコンのソフトウェア、ハードウェアはCOBOLなどの古い開発言語を用いて作成されている。近年ではJavaなどの開発言語を用いることが主流になっていることから、COBOLなどの古い開発言語を扱える技術者を確保すること自体が難しくなっている。

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