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用語解説 

マルチタスク

概要

 マルチタスクとは、複数の仕事を同時にこなすことである。

 マルチタスクは従来、仕事を効率良くこなすための手法と考えられていた。タスクは仕事や課題という英語である。しかし近年では仕事におけるマルチタスクがもたらす効果はそれほど高くないといわれている。そればかりか単体の仕事を順に実施していくシングルタスクよりも生産性は低くなり、脳に悪影響を及ぼす可能性があるという研究成果も出ている。

 これは、人間がマルチタスクを行う際に、タスクごとに脳を切り替えるため、忘れている場合に、思い出すなどの不要な時間が逆にかかってしまうため生産性が下がるからである。その上、終わっていないタスクが気になってしまうことがストレスとなり、それにより免疫力低下や無気力感を引き起こし、結果として脳に影響を与えるとされている。

種類

 コンピューターにおけるマルチタスクには、プリエンプティブマルチタスク(preemptive multitasking)とノンプリエンプティブマルチタスク(non-preemptive multitasking)の2種類がある。コンピューター用語のタスクは、コンピューターで処理される仕事の単位である。仕事は、アプリケーションが行っている作業のことである。

 前者は、一度に複数アプリケーションが作業を処理する際、CPU(人間では脳にあたる部分)を使用する時間と順番を、OSが管理する手法。

 後者は、アプリケーションがCPUを使用しなくなると、次のアプリケーションに明け渡し、CPUの使用時間はアプリケーション側の都合で決まる手法である。

 仕事でのマルチタスクにたとえると、自分(OS)で各タスクにかける時間や順番を決められる場合がプリエンプティブにあたり、相手がいる打ち合わせなどのような仕事側(アプリケーション)の都合で、ほかの順番が決まってしまう場合がノンプリエンプティブにあたる。

シーン

 マルチタスクになる状況は可能なら回避したいが、仕事量が多い場合はマルチタスクが必要となる場合もある。

 プリエンプティブマルチタスクのように時間で、仕事を細切れに作業することは人にとってストレスとなる可能性がある。その際には仕事ごとに、いつ必要なのか、どの人に対して必要なのか、などの優先順位をつけ、不要、不急なものについては後回しにするなど、スケジュールを立てると良い。

 それに加え、仕事を依頼してきた人と直接対面や口頭でのコミュニケーションを取り、依頼の真意を聞き出し、作業時間や締め切りなどを具体的に把握することができる。それを元に優先順位を決めることで、シングルタスクのようにひとつひとつの仕事に集中しやすい環境が整えることが望ましい。

歴史

 マルチタスクは、元々はコンピューター用語であり、コンピューターで複数のタスク同時に処理する状態を表す。マルチタスクが登場する前のコンピューターは、アプリケーションがタスクを完了しないと、次のアプリケーションが利用できないため、コンピューターの処理時間が長くなり効率が悪かった。マルチタスクが登場したことにより、全体的な処理速度も大幅に向上した。

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