2016.6.13 (Mon)
ICTで業務を効率化(第3回)
ソフト不正利用は2割!企業はIT機器の徹底管理を概要
ライセンスとは免許や許可を表し、サービスを利用する際に所持を義務付けられるものを表す。
コンピューター関連におけるライセンスには、ソフトウェアを使用する際に遵守する内容が決められ記載されている。例えば、インストール可能なコンピューターの台数や利用期間、プログラム部分のコピーの可否などが記載されている。ライセンス違反を行うとソフトウェア開発者から訴えられる可能性がある。
種類
ライセンスの種類はさまざまだが、よく利用される形式のものとしてはマシンライセンス、ユーザーライセンス、プロセッサライセンス、ボリュームライセンスなどがある。
マシンライセンスとは、ひとつのソフトウェアをひとつのコンピュータにインストールを許可されているライセンス形式であり、ユーザーライセンスはひとつのソフトウェアを1ユーザのみが使用することが許可されるライセンス形式である。
プロセッサライセンスとは、コンピューターのCPUの数に応じた所持が必要となるライセンス形式である。サーバーで利用するソフトウェアに対するライセンスであることが多い。
ボリュームライセンスとは、ひとつのソフトウェアに対して複数のコンピューターでの使用権を与えることで、コンピュータの台数分のソフトウェアを購入するよりも割安になるのが特徴である。
シーン
企業の場合、ボリュームライセンスを活用したほうがメリットは大きい。たとえば社員のパソコンにソフトウェアを導入する必要がある場合、現在どのくらいの社員がこのソフトウェアを使うかだけではなく、今後どのくらいの社員が利用する可能性があるかを判断してインストール可能な台数をライセンス購入時に決定する必要がある。
またライセンスでソフトウェアを導入することによって、ソフトウェアに付属する箱や説明書などを省くことができ、またライセンスの管理を一元化することが可能となるため無駄を省くことができるといったメリットもある。
歴史
1975年に発売されたアルテアと呼ばれるコンピューター向けにBASICのプログラムが開発され、その際に使用許諾契約の形式で販売された。アルテアが売れるとその料金の何割かがソフトウェア開発者に入るという、ライセンスを用いたビジネスモデルはこれが初めてと考えられている。