2016.2.1 (Mon)
お悩み解決コラム（第6回）
フィッシング攻撃から企業サイトを守るためにはIPアドレス
概要
IPアドレスとは、コンピュータやスマートフォンなどの通信機器に対して個別に割り当てられる固有の識別番号である。IPアドレスとは「Internet Protocol Address」の略語。言い換えれば、一人一人のユーザーの通信機器を特定するための"住所"のようなものである。各個人に割り当てられるIPアドレスがあることで、インターネットに接続することが可能となるのである。
現在広く使われているインターネットプロトコルは「IPv4」である。インターネット上のほとんどの通信規約はIPv4で行われている。IPv4でのIPアドレスは「090.0.11.244」といったように、0から255までの10進数の数字を4つ並べて表現されているが、人間側が単なる数値列では理解しづらく、かつ使いにくいために、IPアドレスに固有の識別名を与える「NDS（ドメインネームシステム、Domain Name System)」を使用している。
種類
IPアドレスは2つに分類することができる。1つはグローバルIPアドレス、もう1つがプライベートIPアドレスである。グローバルIPアドレスとは、インターネットに接続している通信機器に固有に割り振られているIPアドレスで、世界に一つしかないアドレスである。一方のプライベートIPアドレスは、企業や学校などの組織内部で固有に割り振られているIPアドレスである。無線LANルータを通じて、一つのIPアドレスで複数の通信機器にインターネットを通じてアクセスする。つまり、グローバルIPアドレスは個人のためのアドレスであり、プライベートIPアドレスは複数人のためのアドレスである。
シーン
IPアドレスが使われる場面は、例えばインターネットにアクセスする時や、スマートフォンを通じてスマートフォンのアプリケーションにアクセスする時である。スマートフォンの場合のIPアドレスは、インターネットにアクセスする時に仲介している無線LANルータに割り振られているIPアドレスを使用している。したがって、コンピュータやスマートフォンであっても、基本的にはインターネットプロバイダーから提供されているIPアドレスを使用した上で、インターネットにアクセスしているのである。
