2016.5.23 (Mon)
セキュリティ対策 次の一手(第1回)
過去最悪!倍々ゲームで増え続けるサイバー攻撃概要
IoT(Internet of Things)とは、コンピューターなどの情報機器だけではなく、さまざまなモノがインターネットで繋がり、情報のやり取りが行える仕組みを指す。これまでインターネットは、コンピュータやスマートフォン、タブレット端末などを用いて接続し、情報のやり取りを行ってきた。IoTは、人間が介在してインターネットを利用するだけではなく、モノ同士がインターネットを通して自律的に通信を行い、機能することも想定されている。
背景
技術の発展により、センサーと呼ばれる温度や速度、動作などをデータ化する装置の小型化・低コスト化が進む、設置場所の制限が大幅に緩和されたことで、あらゆるモノに取り付け可能になった。また、インターネット回線の低コスト化により、さまざまな場所・分野にネットワークを広げられる環境が整ったことが挙げられる。
シーン
一例として、傘立てがインターネットと連動し、その日の降水確率によって傘立ての色を変化させ、人に傘を持っていくことを視覚的に促すものや、電気ポットを使うと、あらかじめ登録されたメールアドレスに通知が届き、一人暮らしの高齢者の安否を確認できる仕組みなどがある。
気を付けるべきポイント
IoTの課題のひとつに、セキュリティ対策が挙げられる。あらゆるモノがインターネットに繋がるということは、悪意ある第三者の標的対象が広がることでもある。コンピューターなどに比べてセンサーは小型のため、暗号化やウィルスを検知する仕組みがどうしても劣ってしまう。また、脆弱性を修正するためにソフトウェアのアップデートが必要となる場合、対象となるモノが多岐に渡るため、作業手順が複雑化する可能性も考えられる。