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用語解説 

キャッチアップ

概要

 キャッチアップとは、追いつくことや遅れを取り戻すことを指す。 これが転じてビジネスでは、未経験の分野や業界に入ったときに、必要な既存知識を吸収する意味で使用される。特定の分野や製品において遅れをとっている企業が、先進的な開発をしている企業の手法を取り入れることや、発展途上国が先進国に追いつこうとすることもキャッチアップと呼ぶ。それぞれは「キャッチアップ戦略」「キャッチアップ型経済」とも呼ばれる。

シーン

 未経験分野の知識を吸収していくキャッチアップ力は、ビジネスでは重要である。 日々新しいアイディアを出す企画部署や、未経験分野の現場に入っていくコンサルティングでは、他職種よりキャッチアップの速さが求められる。 近年は情報化社会と呼ばれ、閲覧できる情報も玉石混交であるため、必要な知識を以前より素早く選別し吸収していかなければならない。

キャッチアップ戦略のメリットとデメリット

 フロントランナー型企業(他企業がまだ打ち出していないサービスや製品を開発し、それによって利益を得るタイプの企業)の手法を取り入れて、利益を伸ばす戦略をキャッチアップ戦略と呼ぶが、これにはメリットとデメリットが存在する。 メリットは、フロントランナー型企業を事例として十分に検証できる点である。検証によって課題点や失敗例を洗い出し、必要な場合は対策を立てられる。さらに成功事例の模倣に終わるのではなく、後発企業独自の強みも合わせて付加価値を高めることでフロントランナー型企業よりも利益を出すことが、検証次第で可能になる。 デメリットは、著作権や特許について十分留意しなければならない点である。安易に模倣して展開した場合は、訴訟に発展する可能性がある。さらに、フロントランナー企業の成功の原因が人や企業独自に文化に起因する場合もあり、手法を取り入れても必ず成功するとは限らない。

歴史

 日本の経済は戦後から現在に至るにつれて、先進国の技術を模倣するキャッチアップ型から、独自の製品を作り出すフロントランナー型へと移行したといえる。現在はアジア諸国が先進国をキャッチアップしようと必死である。しかし長い間キャッチアップすることに慣れている日本にとって、独自の商品を生み出すことは容易ではない。技術のみならず考え方の転換が求められている。

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