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用語解説 

岡目八目

概要

 岡目八目とは、事の当事者よりも第三者からの視点の方が状況や利害得失などを俯瞰し、正しく判断できることを指す。

語源

 「岡目」とは、脇から見ることを意味する。「八目」には多くの目の意味とする説や、囲碁で八目分得する手を読める、という意味とする説など、複数の説が存在する。傍から見ている者は、対局者よりも八目も先の手が読めるという状況が本来、囲碁や将棋において「岡目八目」という言葉を使用する場面であった。対局者は勝利のために打つことに必死だが、傍観者は局面全体を見渡す余裕があるため、当事者よりも的確に判断できる傾向がある。これが日常生活やビジネスに転用され上記の意味として一般的に使用されるようになった。類語に「傍目八目」や「他人の正目」がある。

メリット

 岡目八目という概念をビジネスに活用することにより、以下のメリットが挙げられる。1点目は、自社の事業や経営を取り巻く環境について、他者より有用な意見を得られる点である。そのためには、経営者が普段から、部下および外部の意見を取り入れる姿勢でいる必要がある。2点目は、自分の視点から、他人や他社の状況を俯瞰することができる点である。この点により、他人の仕事の方法や、他社の事業の長所を取り入れ、自分の仕事の生産性向上や自社の経営向上へ活用することが可能になる。他社への批評やアドバイスを行うことを通して、自身の戦略眼を鍛えることができる。ワークショップなどでは、積極的に他社の戦略を考察する時間を設けているところもある。

シーン

 外部会社によるコンサルティングは、岡目八目の利点をビジネスに活用した好例である。コンサルティングの長所は、外部から経営状況を俯瞰し伸び悩んでいる原因や改善点を判断できる点にあり、外部の人間という立場上、経営者との上下関係にとらわれずに意見できる。さらに戦略の考え方や交渉・調整、書類作成について、さまざまな企業とのやり取りを通して学んだノウハウを所有しているため、経営者自身が参考にするだけでなく、社内の幹部候補や成長させたい人材をプロジェクトに参加させて学ばせるといったことも有益である。ただし、コンサルタントが経営の当事者ではない以上、欠点も存在する。業界知識や独自の慣習などは、経営者以上には持ち得ないため、一般論で議論を進めると、出来上がった戦略が実現困難になっている可能性がある。コンサルティングを取り入れる場合には、任せきりにせずバランスを取りながら連携していくことが望ましい。

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