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2022.03.31 (Thu)

ICTで変わる小売業の新しい形(第3回)

スマートストアはマーケティングや販促にも効果あり

 スマートストアは、店舗の運営に新たな可能性をもたらす存在です。新しいテクノロジーを活用すれば、小売店舗の課題である人手不足や労働生産性の問題を解決し、売上向上につなげられます。では、具体的にどのようにテクノロジーを活用すれば良いのか、スマートストア化の具体的な方法を紹介します。

スマートストアは、マーケティングや販促にも効果あり

 日本の小売業では少子高齢化や人口減少による人手不足と労働コスト増加を解決する手段のひとつとして、AIやIoTを活用したスマートストアの導入が進められています。経済産業省も「IoT等を活用したサプライチェーンのスマート化」を掲げ、店舗でのテクノロジー活用を積極的に支援・推進しています。

 スマートストア化には、セルフレジや無人店舗、Beacon(ビーコン、電波を発信する端末)、AIカメラといったさまざまな手法があり、すでに一定の成果を出している企業もあります。

 たとえば、地域のドラッグストアチェーンでは、商品棚にAIカメラを用いたデジタルサイネージを導入し、来店客がデジタルサイネージに接近したタイミングで広告配信を行うことで、通常の配信と比較して店舗の滞在率を約10%向上させました。このドラッグチェーンではさらに、デジタルサイネージ前の通過数や滞在数、視聴数、顧客の属性を分析することで、店舗への集客施策にも活かしているといいます。

 とある複合商業施設では、各テナントに約400個のBeaconを設置し、スタンプラリーのアプリを通じて、来店客の行動データを収集。ユーザーの好みに応じたクーポンをリアルタイムでプッシュ通知するなどの施策を行った結果、アプリ利用者の平均購買頻度が10%向上しました。

 このように、スマートストアは人手不足解消や業務効率化に貢献するだけでなく、マーケティングや販売促進でも効果が期待できるのです。

AIBeaconなら店舗運営をさらにデジタル化できる

 Beaconは、使い方次第でさらに小売業の店舗課題を解決することができます。それが「AIBeacon」です。

 AIBeaconとは、スマートフォン独自のデータマイニング技術を利用した、Bluetoothの電波を発信するBeaconです。店舗に設置したAIBeaconにユーザーが近づくと、スマートフォンから得られた情報を収集・分析して、特定のアプローチをタイムリーに仕掛けることができます。

 具体的に、店舗のどのような場面で活用できるのか、「入店促進」「動線分析」「属性把握・広告配信」の3点に分けて説明します。

1. 入店促進

 店舗の近くを通ったユーザーにアプリやLINEへのクーポンをプッシュ配信することで、入店を促します。ユーザーの好みや関連性の高いクーポンを出し分けることも可能です。

2. 動線分析

 店舗内に複数のAIBeaconを設置することで、顧客の動きを収集・分析。棚割りや売り場設計に有効活用できます。

3. 属性把握・広告配信

 ユーザーの属性も把握できるため、ピンポイントでSNS等への広告配信も可能です。「チラシの効果が薄くなってきた」、「もっと効果的な宣伝・広告を行いたい」といった際に活用できます。

スマートストアは地域活性化の鍵も握っている

 店舗をスマートストア化することは、将来的な地域活性化にもつながります。

 都市部以外の地域では、少子高齢化による人口減少によって、人手不足のみならず、地域商店の閉店による"買い物難民"の問題も生じています。

 スマートストアによって、無人店舗やレジレス店舗を地域に出店できれば"買い物難民"の問題の解決につながります。地域の法人向けに小規模なスマートストアを出店することもできるでしょう。スマートストアから自宅までの"ラストワンマイル"の配送ルートを整備すれば、高齢者の買い物を支援することも可能になります。

 地域が活気を取り戻すためには、新しい商流を構築して人・モノ・お金の流れを活性化させる必要があります。その潤滑剤として機能しうるのがスマートストアなのです。

 このように、店舗にテクノロジーを活用することによって、省人化や売上向上から地域活性化まで、さまざまな可能性があります。コロナ禍の逆風に負けず、店舗運営の新たな可能性を探すなら、スマートストア化を検討してみるのが良いでしょう。

「顧客分析で業務を変革するスマートストア実践例」

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※AIBeaconは株式会社アドインテのサービスです。

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