2021.11.12 (Fri)

NTT東日本社員が語る、ビジネス成功のヒント(第3回)

これからの季節におすすめの感染症対策とは

 こんにちは。NTT東日本の安齋です。

 まだまだ終わりの見えない新型コロナウイルスの感染拡大。リモートワークは以前よりも普及し、ニューノーマルな働き方が定着しつつあるとはいえ、来客対応など、どうしても通勤・出社せざるを得ない方もたくさんいらっしゃることと思います。

 今回は、コロナ禍においても出社しなければならない方や、事務所・店舗への来客時の感染予防に頭を悩ませておられる方に向けて、空気清浄機を活用したコロナ対策のメリット・注意点をわかりやすく解説します。

1.コロナ禍で売れたものとは

 2020年度、空気清浄機の国内出荷額は、なんと前年度比で177.9%と大幅に増加しました(※1)。

 新型コロナウイルス感染拡大によって売れに売れた空気清浄機。感染対策のひとつとして、皆さまの職場やご自宅でも、利用されている方は多いのではないでしょうか?

 在宅時間の増加に伴い、巣ごもり需要に代表される調理家電製品をはじめ、白物家電の販売は増加しました。中でも空気清浄機の伸びは群を抜いています。感染拡大の影響で、室内の空気の質を気にする方が増えたことがうかがえます。

 かくいう私も、空気清浄機を追加購入したひとりです。職場でも空気清浄機が追加で配備され、「感染予防対策が強化されたな、なんとなく安心だな」そう感じていました。

 でも、よくよく考えてみると、空気清浄機は新型コロナウイルス対策に、どれぐらい効果を発揮しているのでしょうか。

 「空気はきれいになるだろうけど、ウイルスまで除去されているのかな?」「ドアノブや机などに付着したウイルスには効果があるのかな?」など、少し疑問が出てきませんか?

 ということで、ここからは空気清浄機による新型コロナウイルス対策の有効性と、より効果を高める対策方法を紹介します。

2.コロナ対策で注目を集めた空気清浄機

 新型コロナウイルス対策のひとつが「換気」です。空気清浄機は空気の流れを生み出すため、換気を補完する役割があります。

 厚生労働省は「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法として、窓からの換気と併せて、HEPAフィルターによる「ろ過式」の空気清浄機の使用が有効である、としています(※2)。

 また、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のSARS-CoV-2感染対策ガイダンスによれば、新型コロナウイルスは、呼吸などによって空気中に漂う飛沫や微粒子を通じて約1.8m以上拡散しうる場合もあるとされています。そのため、屋内で浮遊菌を減らすために空気清浄機を使用することを勧告しています。

 こういったことからも、空気清浄機の活用は、新型コロナウイルス対策に有効な手段である、と言えるでしょう。

3.空気清浄機のコロナウイルスに対する有効性

 しかし、空気清浄機さえ利用していれば対策は十分かというと、そうではありません。

 一般的な空気清浄機のしくみは、本体に吸い込んだ室内の空気に含まれるホコリや花粉などの微粒子をフィルターでろ過し、きれいにして排出するものです。

 多くの空気清浄機に使用されているHEPAフィルターとは、空気中の0.3μm(マイクロメートル)以上の粒子を捕集できる、高性能なエアフィルターです。

 しかし一方で、新型コロナウイルスの大きさは0.05~0.2μmと言われているため、HEPAフィルターで全てを取り除くことはできないということになります。

 あくまでも空気清浄機は、新型コロナ対策に有効とされている「換気」を補助する役割と考えるほうが良さそうです。

4.空間除菌による+αのウイルス対策とは

 では、室内におけるウイルス対策や、空気の質を高めるために、他にはどのような方法があるのでしょうか?

 ここで注目したいのが、空間除菌機です。HEPAフィルターを代表する「ろ過式」の空気清浄機の他に、
・次亜塩素酸
・光触媒
・オゾン
といった機能で「空間除菌」をする製品が続々と登場しています。

 それぞれ、どのような仕組みで新型コロナウイルス対策に効果があるのか見ていきましょう。

次亜塩素酸

 次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターに空気を通過させることで、汚れた空気を除菌・脱臭する仕組みです。吸い込んだ空気を除菌すると同時に、放出されたきれいな空気に含まれる次亜塩素酸が、お部屋に付着した菌にも効果を発揮します。

 次亜塩素酸自体は、酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、無毒化する効果があるといわれています(※3)。

 次亜塩素酸の空間除菌機は、介護施設や病院、教育施設など、様々な施設での導入実績があります。

光触媒

 光があたることにより、空気中の化学物質やウイルス、臭いを分解する、光触媒という物質を利用した空気清浄の仕組みです。

 光触媒が光を吸収すると、空気中の水や酸素と反応し活性酸素を生成します。活性酸素は強力な酸化力を持つので、接触したウイルスや臭いなどの成分は結合を分断され、水や二酸化炭素などになって空気中に戻ります。

 新型コロナウイルスの不活性化の効果が実験により実証されるなど、光触媒を活用したウイルス対策の効果が期待されています(※4)。

オゾン

 オゾンは酸化力の強い気体で、その特性を生かして、消臭や細菌・ウイルス・有機物の除去などに使われています。

 空気中の酸素を利用してオゾンガスを発生させるため、薬剤などの原材料が不要というメリットもあります。

 低濃度のオゾンであれば人体に影響はありません。オゾンがいきわたると、空間だけでなく、お部屋の壁や机、ドアノブ等に付着した菌も除菌される効果もあります。

 病院や救急車で使われているほか、実は山手線車両や各種新幹線にも導入されています。また、飲食店やホテル、ペットショップ、保育園、食品加工場など、もともと衛生面に配慮する業種においても既に活用されており、私たちの生活するさまざまな環境で実績があるのです。

 オゾンも、大学の研究により新型コロナウイルスを不活性化できる事実が発見されており、ウイルス対策の効果が注目されています(※5)。

 ウイルスをフィルターで集めるだけでなく、無毒化・不活性化する機能がある空間除菌機を導入し、+αで室内における新型コロナウイルス対策をするということも効果的でしょう。

5.ウイルス対策以外にも!空間除菌機の便利な効果

 しかし、気になるのは、空間除菌機を導入しても「コロナの感染拡大が収束したら無駄になってしまわないか・・・」という点ではないでしょうか?

 ご安心ください!ご紹介した空間除菌の技術には、ウイルス対策以外にも、便利な効果がたくさんあるんです。

たとえばオゾンにはこのような効果があります。
・脱臭(タバコ臭、カビ臭、食品臭)
・防カビ
・花粉の不活性化
・害虫(ゴキブリなど)の忌避効果
・野菜・果物・生花等の鮮度維持

 毎年、花粉に悩まされている私にとっては、「花粉の不活性化」は非常に惹かれます。他にも、脱臭や防カビ効果は一般的にニーズの高い効果のため、アフターコロナでも年間を通じて空間除菌機の活躍の場は多いといえるでしょう。

 これから迎える冬の時期。新型コロナウイルスだけではなく、インフルエンザなど他の感染症の流行時期にも重なります。

 換気は重要ですが、窓を頻繁に開けることは、寒さでためらわれることも増えますよね。

 お客様が来店される店舗や、従業員が多く集まる事務所であれば、なおさら快適な温度設定にも気を使いつつ、クリーンな空気を保つために配慮する必要がでてくることと思います。

 お客様に安心して店舗に来店いただくために、また、職場で働く社員の健康管理、福利厚生として、空間除菌機もうまく活用して、安心をプラスしてみてはいかがでしょうか?

 

※1
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/data/mitoshi/pdf/2021mi_release.pdf
※2
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000640913.pdf
※3
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
※4
https://www.kaltec.co.jp/pdf/covid_20201015.pdf
※5
https://www.fujita-hu.ac.jp/news/j93sdv0000007394.html

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