2021.11.5 (Fri)

【特集】経営力向上セミナー(第7回)

アサヒが掲げる新概念FaaS―DXでサステナブル社会を目指す

posted by 杉山 俊幸 【日経BP 総合研究所 presents「経営力向上セミナー」】

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 新型コロナの影響で、飲食を通じで知人や地域コミュニティとの交流しづらい環境が続いている。そんな中、アサヒグループホールディングスは、飲食がもたらす豊かさや、健康という視点も入れた感動体験の提供に注力する。FaaS(Food as a Service)と呼ばれる新たな概念で、サステナブルな社会を展望する。主導するValue Creation室はデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、経営の中枢からグループを変革する。必要な素養としてデータサイエンスなど人材育成プログラムへの募集をかけると、想定の3倍近い536人が応募してきたという。いったい同社で何が起こっているのか。執行役員の野村和彦Value Creation室長に聞いた。

アサヒグループホールディングス
執行役員 日本統括本部 事業企画部長
兼 Value Creation室長
野村 和彦氏

 

日経BP 総合研究所 主席研究員
杉山 俊幸

 あえてデジタルという言葉は使わないのだという。お客さまの問題解決、社会からの共感、そして事業への貢献──。そんなことを実現すべく、アサヒグループホールディングスは2020年4月に、グループの事業会社を取りまとめる経営の中枢、事業企画部にValue Creation室を作った。DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、新規事業を創出する役割を持つ。室長である野村和彦氏は言う。

 「デジタルという言葉に引っ張られすぎてしまうと、狙いがぼやけるので、Value Creationとしたのです」

Food as a Serviceという新概念

 グループ変革に向けて取り組んだ一つが、「Food as a Service」という概念の構築だ。FaaS(ファース)と略され、日本語訳すれば、食のサービス化となろうか。

 アサヒグループはモノを売って終わりという従来型概念のメーカーモデルからの脱却をめざす。ファースにはDXなどによってアサヒグループが取り組むべきテーマが凝縮されている。

アサヒグループが提唱する「FaaS(Food as a Service)」の概念図。食のサービス化という同概念をもって、従来型メーカーモデルからの脱却を図る

 

 ファースで取り組むのは、まず、一人ひとりのニーズを満たす飲食体験を提供することだ。新型コロナの影響で外食での友人や地域コミュニティとのつながりは薄れがち。リアルとデジタルを組み合わせて、新たな飲食シーンを提供する。

キーワードはパーソナライズ

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杉山 俊幸 【日経BP 総合研究所 presents「経営力向上セミナー」】

杉山 俊幸 【日経BP 総合研究所 presents「経営力向上セミナー」】

日経BP入社後、日経ビジネス副編集長を経て、2010年9月に日経ネットマーケティング(現日経クロストレンド)編集長。2014年1月、日経ビックデータラボ所長兼日経ビックデータ発行人。日経クロストレンド発行人を経て、 2019年4月から同特別編集委員。2020年1月から日経BP 総合研究所 主席研究員。

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