2021.3.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第10回)

リモートワークの導入に伴う場所の候補と工夫

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 コロナウイルス感染症の流行・拡大に伴い、リモートワークを導入したという企業は少なくないでしょう。しかし、リモートワークが開始されたものの自宅ではあまり集中できないという場合やリモートワークを行えるだけのスペースが自宅にないという場合があります。リモートワークを導入した結果、業務に支障が出ては本末転倒です。そこで、この記事ではリモートワークに適した場所や自宅でできる工夫などを紹介していきます。また、リモートワークの導入が困難な場合に取り入れられるものも紹介しています。

リモートワークにおける場所の重要性

 リモートワークを導入したことで、生産性が下がってしまい、結果として以前よりも長時間労働となってしまった人もいると思います。以下ではその理由としてリモートワークにおける場所の重要性について解説します。

生産性につながる意識の切り替え

 リモートワークでは、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが大切です。リモートワーク導入前までは会社という仕事専用のスペースで働いていたため、おのずと集中できていましたが、リモートワークでは自宅が仕事とプライベートの混合空間となってしまうため、工夫をしないとオンオフの切り替えがしづらい環境となります。

 気持ちを仕事モードに切り替えることは生産性の向上につながるため、オンオフをうまく切り替えられる場所で仕事をすることが重要となります。

気になる生活音や雑音

 自宅で仕事をするにあたり気になるのが、家族の生活音やペットのたてる音です。家族やペットがいない場合でも、車の走行音や隣人の騒音など室外の雑音が気になることもあります。これらの音は集中を散漫させてしまうだけでなく、ウェブ会議などの打ち合わせを阻害する要因となる可能性もあります。

 そのため、リモートワークを行う上で周りの音が気にならない場所で仕事をすることが重要となります。

具体的な場所の候補を紹介

 それでは具体的に上記の内容を実現できるような、リモートワークとしておすすめの場所を紹介します。

レンタルスペース

 レンタルスペースは基本的に貸切で使用することが可能なスペースで、リモートワークにおすすめの空間です。貸切であることから集中しやすいですし、周りの雑音も気になることがありません。

 レンタルスペースは検索サイトから場所や時間、人数などの目的に沿った場所を選択し、時間単位で借りることができるため、無駄なコストも発生することもありません。さらに場所によってはWi-Fiだけでなくホワイトボードやプロジェクターなど設備が充実している場所もあり、生産性を高めることができます。

個室型ワークスペース

 個室型ワークスペースは、商業施設や駅構内オフィスビルにある、防音性能のあるブースのようなものです。防音性を高めるためにキューブ状の完全個室となっているため、外界から完全に遮断された状態で作業することができます。

 使用する際はスマートフォンから会員登録を行い、予約します。スマートフォンで予約から使用開始終了まで簡単に行うことができるので、出先で少し仕事をしたいときにも活用できます。

図書館

 静かでかつ無料で使用できる空間としては図書館がおすすめです。最近の図書館はWi-Fiや電源を完備しているところも多いため、リモートワークがしやすい環境となりました。さらに本もたくさんあるため、情報を得たい時に活用できます。

 ただし図書館でリモートワークする際に注意すべき点としては、会話ができないということです。図書館では基本的にオープンスペースでの作業となるため、話をするためには外に出たり、電話ブースに移動する必要があります。

 そのため、咄嗟の電話に出ることが難しかったり、打ち合わせには不向きなので、個人の仕事を集中して行いたい場合におすすめの場所となります。

自宅

 通勤時間がなく、無料で自分専用の働く空間を作るなら自宅が最適だといえます。ただし自宅はメリットもデメリットも多い場所であるため、工夫が必要となります。

 以下では自宅をリモートワークとして使用する場合のメリットとデメリットを解説します。

メリット

 自宅でリモートワークを行うメリットとしては「経費削減につながる」「通勤時間がない」「業務の効率化が望める」が挙げられます。

 自宅は無料で使用できますし、飲み物や食事なども自宅で用意すれば経費削減につながります。さらに通勤時間がなく、空いた時間に家事や趣味に時間を割くこともできます。自宅であれば働きやすい環境を自由に作ることができますし、お昼休憩に仮眠を取りやすかったりもするので、うまく活用すれば業務効率化を図ることができます。

デメリット

 自宅でリモートワークを行うデメリットとしては「仕事と私生活とのメリハリがつきにくい」「作業環境を整える必要がある」「勤怠管理が難しくなる」が挙げられます。

 自宅で仕事をすることは、仕事とプライベートの空間が混在することになるため、メリハリがつきづらく、作業しやすい環境を整える必要があります。しかし、自宅であれば自由に作業環境を作ることができますし、一度環境を作ってしまえば自分に合った環境をいつでも使用できるというメリットに変えることができます。

 仕事の合間に家事や子育てを行うことができるため、生活に合った働き方ができる一方、勤怠管理が難しくなるため、パソコンの起動時間を記録できるツールなどを導入するなど勤怠管理が行いやすくする工夫も必要となります。

自宅の環境を整える

 上記内容から自宅で生産性高くリモートワークができれば経費も削減でき、生活スタイルに合った働き方を実現できます。以下では生産性を高めるための環境作りの例を紹介します。

防音材を設置する

 防音空間を作ることで雑音を遮断し、集中することができます。防音はカーペットや防音カーテンでも効果を得ることができますし、パソコンの周りを囲うパーテーションのような簡易的なものから、壁に設置する本格的な防音材などさまざまな種類があります。

 まずは簡単に実施できるものを試してみて、防音が足りない場合に追加で対策を行っていくことで費用対効果を高めることができます。

段ボールでリモートワーク専用のブースを作る

 ワンルームなど生活空間のみでリモートワークを行う部屋を設けることが困難な場合などに有効なのが、段ボール製のブースやパーテーションです。段ボールブース用のキットが販売されており、机や椅子も段ボールで作成できるものもあります。

 値段も比較的リーズナブルであるため、費用を抑えることができますし、簡単に作成できるため、DIYと比べて導入しやすいというメリットがあります。

ベランダをリモートワーク仕様にする

 一人暮らしやワンルームなどで、リモートワークを行うのに十分なスペースがない場合や長期間のリモートワークで気分転換をしたいという場合に、候補として挙げられるのがベランダです。

 家族に子どもがいて集中できなかったり、配偶者が打ち合わせばかりで気を使うなど自宅でのリモートワークがしづらいと感じつつも、家族の昼食を作ることなどを考えるとなるべく家で作業したい人におすすめです。

 外で仕事をすることで日を浴びながら仕事ができたり、適度な環境音があったりと以外にも仕事が捗る要素があります。ただし電源がなかったり、雨や暑さ、寒さを直に感じてしまうなどデメリットもあるので工夫が必要となります。

場所選び・ひと工夫で変わるリモートワーク

 リモートワークによりオフィスで働く必要がなくなったということは、毎日働く場所を自由に選択できるということでもあるので、その日の気分や周りの環境によって働く場所を変えることで日々生産性の高い仕事を実現することもできます。

 ちょっとしたひと工夫でリモートワークが大幅にはかどることもあるので、いろいろと試してみることをおすすめします。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

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