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2021.03.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第7回)

リモートワークでのチームビルディング方法を解説

 リモートワークは通勤時間がなくなったり、自宅で集中できることから個人の生産性が上がったりとメリットが多い半面、コミュニケーションが取りづらいことや、メンバーの作業状況が把握しづらいことから、チームビルディングが難しいというデメリットもあります。そのためチームを管理する側にとっては、効率の良い指示出しやチーム内の信頼関係構築が難しいという声を耳にします。本記事では、リモートワークでのチームビルディングが難しい理由と解決策を解説します。

リモートワークでのチームビルディングが難しい理由

 チームビルディングとは、チームとして最大限の能力を発揮できるようなチーム作りのことをいいます。リモートワークでのチームビルディングは、メンバーそれぞれが離れた場所にいることを前提に行う必要があり、そこから派生した以下の理由が難しさの原因となります。

コミュニケーション不足

 出社していればメンバーの状況が把握しやすく、相談事があった場合にも気軽に声をかけることができます。昼休みなどの休憩時間には業務以外の会話も自然と行うことができるので、メンバーの人間性を把握できたりと信頼関係を構築やすい環境といえます。

 しかしリモートワーク環境では相談しようにも相手の状況がわからないことや、わざわざ通話をする必要があるため、気軽に相談することはもちろん雑談さえも難しくなりました。

 このようにリモートワークでは、コミュニケーションが取りにくいことが要因となり、チームビルディングが難しくなります。

チーム意識の低下

 通常リモートワークは、自宅やワークスペースで業務を行います。メンバー同士が離れている環境のため、個人で作業している意識が強くなり、チーム意識が低下しがちになります。

 チーム意識が低下すると個人の業務にのみ集中してしまい、チームの全体感や他人の業務に意識が向かず、管理者に指示された作業のみこなすようなチームになってしまいかねません。

管理が難しい

 リモートワーク環境では、メンバーから文章や画面越しに報告を受けても温度感がわかりづらいということから、作業状況が把握しづらいという課題があります。

 結果、メンバーのスキルが把握しにくくなり、新しいタスクが発生した際に誰に任せるのが適切であるか判断したり、チーム構成を検討することが難しくなります。

リモートワークで良いチームビルディングを実現する方法

 前述の課題を解決していけば、リモートワーク環境下でもより良いチームビルディングを実現することも夢ではありません。以下に、解決方法をいくつか紹介します。

ツール・サービスの導入

 リモートワークにおける課題を解消するためにさまざまなツールが開発されています。チームビルディングの手助けとなるツール・サービスを紹介します。

バーチャルオフィス

 バーチャルオフィスは、仮想的なオフィスを提供するサービスです。メンバーの顔をリアルタイムで見ることができるので、状況を把握したり声がかけやすくなるというメリットが得られます。また、チームで同じ空間にいることが実感できるので、チーム意識の向上も期待できます。

 バーチャルオフィスを提供するサービス例としては「Remotty」が挙げられます。Remottyは上記内容を実現するサービスで、無料トライアルも用意されています。

プロジェクト管理ツール

 リモートワークでプロジェクト管理を行う場合、いかに見えない状況を見える化するかがポイントとなります。その際、ガントチャートや課題管理ツールがパッケージとなったプロジェクト管理ツールを用いることで、効率的に見える化を行うことができます。

 その際にポイントとなるのは、管理職のみツールを使うのではなく、クラウド型プロジェクト管理ツールをメンバー全員で共有することで、全員がプロジェクトの進捗リアルタイムに把握できるようにすることが重要です。

 プロジェクト管理ツールの例としては「asana」があります。本ツールは使いやすいUIのほか、100を超える外部アプリケーションと連携しているため、作業管理が容易になります。

雑談ツール

 チームビルディングを行ううえで、雑談は非常に重要です。雑談を通じて人間性を把握することができるほか、人間関係の構築や思いも寄らないアイデアの創出にもつながります。

 リモートワークでは雑談が難しく思われがちですが、雑談専用ツールが登場しています。「Gather.town」はその一例で、レトロゲームの雰囲気の中で雑談を楽しむことができる雑談ツールです。

1on1ミーティング

 1on1ミーティングとは、上司と部下が1対1で行う対話を週1回など短いサイクルで行うことです。一般的な面談のように上司が部下に対して一方的に会話をするのではなく、部下の話を聞くことに重きを置いている点が特徴です。1on1ミーティングは部下の帰属意識が強くなるというメリットがあるため、チームビルディングに有効であるといえます。

オンラインでの交流イベント

 リモートワーク環境はメンバー同士で交流が持つ機会が少なくなるため、オンラインでの交流イベントを企画することも有効です。以下ではその一例を紹介します。

ランチ会

 ランチ会は、オンライン上で手軽に交流することができる交流イベントです。オンライン飲み会がメンバー同士の交流の場として流行していますが、オンライン飲み会は終了時間が決まっていないため退出するタイミングが難しいことや、家庭の関係で参加できないといった難点があります。

 ランチの時間を利用してランチ会を行うことで、メリハリをつけてコミュニケーションがとれるほか、家族がいる家庭でもランチであれば比較的気軽に参加することができます。

リモート朝活

 リモート朝活は始業から効率良く業務を開始するための有効な手段であるとともに、上手に活用すればチームワークの向上にもつながります。

 リモートワーク環境では始業ギリギリまで寝てしまい、始業時に頭が回らないという経験をした人もいるのではないでしょうか。そのような場合は始業前にオンラインで集まって朝活することで始業までに頭が回るようになり、メリハリをつけた生活が実現できます。

 朝活は興味のある内容について勉強会を行ったり、共通の趣味を有するメンバーで一緒に楽しむなど、メンバー同士で行うことでチームへの帰属意識が高まったり、コミュニケーションの活性化を図ることができ、チームビルディングに役立ちます。

オンライン性格診断

 リモートワーク環境ではメンバーが離れて業務を進めるため、チームメンバー同士のことを知る機会が減ります。効率的かつ気軽にメンバーの特性を把握する方法として、オンライン性格診断が挙げられます。

 オンライン性格診断は「16Personalities」や「90問回答式チェック | 日本エニアグラム学会」が有名で、これらは人の性格や特徴、強みや弱みから16または9種類のカテゴリに分けて診断します。馬の合うカテゴリや合わないカテゴリが示されており、各カテゴリの人とどのように付き合って行けば良いかのアドバイスもあります。

 診断結果をメンバー全員で結果を共有しながら会話をすることでメンバー同士の理解が深まり、チームワークを高めることができます。

チームビルディングを行って強いチームワークの組織をめざす

 リモートワークにおけるチームビルディングは難しく感じるかもしれませんが、これまでと勝手が違ったり、ノウハウがないことが大きな理由です。ひとつひとつ原因を紐解いていくと、実は簡単に対策できるものであったりします。

 自身のチームに合ったチームビルディングを行い、強いチームワークの組織を作りましょう。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

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