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2021.03.26 (Fri)

テレワーク・リモートワークとは何か?(第1回)

リモートワークの生産性向上に必要な周辺機器

 リモートワークを導入する企業が増加し、リモート勤務はひと昔前と比べて身近なものとなりました。リモートワーク下においては、周辺機器を利用することで、生産性向上や身体への負荷低減が期待できます。本記事では、快適なリモートワークの実現および生産性の向上が期待できる周辺機器のうち、外部ディスプレイ、ペンタブレット(ペンタブ)とタブレット端末について、それぞれの特徴、選択する基準と注意が必要な点を交えて紹介します。

周辺機器を活用して効率向上

 リモートワークはパソコン作業がメインとなることから、パソコンのスペックを気に掛けるという人も多いことでしょう。あわせて充実させたいのが、周辺機器です。パソコンだけでなく、周辺機器にも気を配ることで、リモートワークを快適に行うことができます。

外部ディスプレイでリモートワークを快適に

 「外部ディスプレイ」は、ノートパソコンやタブレット端末のディスプレイ画面を追加できる周辺機器です。ノートパソコンやタブレット端末自体の画面と併用することで、さまざまなメリットが期待できます。

外部ディスプレイのメリット

 外部ディスプレイの使用には、2つのメリットがあります。1つ目は「同時に複数の画面を見ながら作業できる」ことです。ノートパソコン1台で作業する場合、複数のウィンドウを開くためには、その都度、画面を切り替える必要があります。外部ディスプレイをつなぐと閲覧できる画面が増えるため、たとえば外部ディプレイで資料を見ながらノートパソコンで打ち込みができるようになります。

 2つ目は「身体的な負担の軽減」です。ノートパソコンはディスプレイの位置が低いため、作業中は顔が下を向くことになります。背中が丸まって姿勢が悪くなるだけでなく、首・肩・腰に痛みを感じやすくなります。外部ディスプレイをノートパソコンの上に配置すると、目線が高くなり、作業中の姿勢を適正に確保できます。

ディスプレイの選択基準

 外部ディスプレイを選ぶときには、いくつかのポイントがあります。主なポイントとして「解像度」「液晶パネルの種類」「高さ調節機能」「画面回転機能」「使用できる端子」が挙げられます。以下にそれぞれの内容について解説します。

解像度

 解像度は画質を表す項目です。さまざまな種類がありますが、一般的なデスクワークでの使用であれば「フルHD(1920×1080ピクセル)」あるいは「WUXGA(1920×1200ピクセル)」で充分です。

液晶パネルの種類

 ディスプレイの液晶パネルは大きく「TN方式」「VA方式」「IPS方式」の3種類に分類できます。このうち、リモートワークに適しているのは「IPS方式」です。IPS方式は画面のギラつきが少なく、色味も抑えられているため、目が疲れにくいのが特徴です。そのため、長時間のデスクワークでも快適に使用できるというメリットがあります。

高さ調節機能の有無

 高さ調節機能がある外部ディスプレイは、最適な目線で作業ができるため、適正な姿勢が確保できます。複数人で1台のパソコンを共有するときも、各人が好きな高さに調節できるため便利です。

 リモートワークではノートパソコンを使用することが多いため、姿勢が悪くなったり、首・肩に痛みが出たりすることが少なくありません。高さ調節機能がある外部ディスプレイを使用することで、無理のない姿勢を確保できるため、身体的な負担の軽減につながります。

画面回転機能の有無

 回転機能のある外部ディスプレイは、使用場面に合わせて画面の向きを変えることができるため、非常に便利です。たとえばスライドを表示する時は横向きが向いています。一方、縦書き文書の閲覧やエクセルファイルの作成時には、縦向きに変更するとよいでしょう

使用できる端子に注意

 外部ディスプレイを選ぶときは、使用できる端子を確認する必要があります。パソコン側と外部ディスプレイ側の端子は、同一のものでなければ接続できないためです。「HDMI端子」は映像と音声を1つのケーブルで接続できるため、配線をスッキリさせたいときにおすすめです。

ペンタブを用いると簡単に描画できる

 ペンタブは「ペンタブレット」の略です。タブレット上で専用のタッチペンを動かすことで、描画できるツールです。パソコンとペンタブを連動させると、タッチペンを用いて画面上で簡単に絵や図を書くことができます。イラストの作成だけでなく、ホワイトボード感覚で、画面上の資料に書き込みをおこなうこともできます。

板タブレットと液タブレット

 ペンタブレットは「板タブレット(板タブ)」と「液タブレット(液タブ)」の2つに分類できます。それぞれの特徴や選び方について解説します。

板タブ

 板タブは液晶画面がないタイプのペンタブです。使用するときは、接続したパソコンの液晶画面を見ながら、タブレット上でペンを動かします。「液タブ」と比べて価格が安い点が特徴です。

板タブの選択基準

 板タブの場合、入力エリアであるタブレット面積とパソコン画面は同比率で対応しています。たとえばパソコン画面の方が板タブよりも大きすぎると、描画範囲が狭くなり、細かい部分の書き込みができなくなります。快適に使用するためには、パソコン画面と液タブの面積の差を小さくすることが大切です。

液タブ

 液タブは液晶画面一体型のペンタブです。使用するときは、液タブ上に表示されている画面に直接描画をおこないます。画面に直接書き込めるため、紙のような感覚で使うことができます。そのためペンタブ初心者にも扱いやすいと言えます。

 液タブは液晶画面の解像度の高いモデルほど価格が高くなります。パソコンに接続すると外部ディスプレイとして使えるものもあります。

液タブの選択基準

 液タブは液晶画面一体型であることから、「解像度」「色域」などにこだわる必要があります。さらに、ラグを少なくするために「応答速度」にも注意してください。応答速度は0に近い数値ほどラグが少なくなります。

 液タブの価格は、これらの性能によって大きく変動します。自身に必要なスペックと値段を比較しながら選ぶとよいでしょう。

タブレット端末でより快適に

 パソコンとタブレット端末を併用すると、テレワークがより快適になります。たとえば、「インターネットに接続できる環境」と「イヤホンマイク」があれば、場所を問わずタブレット端末上でリモート会議に参加できます。

 パソコンよりも持ち運びやすいため、作業デスク以外でリモート会議を行うときには非常に便利です。このように、タブレット端末はパソコンのサブ機として使用することもできます。

タブレット端末の選択基準

 リモートワーク目的でタブレット端末を選ぶときは、ビジネスに適したスペックであるかが重要なポイントとなります。具体的には以下の3点に注意してください。

メモリ

 メモリはタブレット端末の処理速度に大きく影響する要素です。メモリ容量が大きいものほど動作が早くなります。テレビ会議は高品質な映像と音声が求められるため、なるべくメモリ容量が大きいタブレット端末を選ぶのがおすすめです。少なくとも4GB以上は確保しましょう。

ストレージ

 ストレージはデータの保存容量を示し、容量が逼迫すると動作速度などに影響を及ぼします。リモート会議の動画データや、エクセルなどの各種ファイルデータの保存を想定すると、少なくとも64GB以上を確保するとよいでしょう。

 タブレット端末の中にはストレージ容量が小さいものがあるため、選ぶ際はしっかり確認してください。「SDカードスロット」があるタブレット端末は、あとからストレージ容量が拡張できます。

オペレーティング・システム(OS)

 タブレット端末に搭載されるOSには、Googleの「Android OS」、Appleの「iOS」「iPadOS」、Microsoftの「Windows」があります。OSによって長短が異なるため、自身の用途に応じて選択するとよいでしょう。このとき、タブレット端末が使用したいOSに対応しているかどうか、事前に必ず確認することが必要です。

快適なリモートワークを

 パソコンだけでなく、周辺機器にもこだわることで、リモートワークを快適にすることができます。とくに「外部ディスプレイ」「ペンタブレット」「タブレット端末」はパソコン上での作業効率の向上、さらにはリモートワークの質自体の向上が期待できます。自身の用途に合わせて、最適なツールを導入しましょう。

※この記事は2021年3月時点の情報を元に作成しています

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