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2017.10.06 (Fri)

最新の身だしなみ事情(第4回)

スーツを手入れして、相手に良い印象を与えよう

posted by 地蔵 重樹

 シワや汚れがなく、スーツのシルエットが美しい人と、クタクタのパンツにヨレヨレのジャケットを着込んだ人では、第一印象に大きな違いがあります。たとえ仕事がバリバリできる人でも、シャキッとしたイメージのない人は、クライアントや上司からは「どこか信頼できない印象」を持たれてしまいます。今回はちょっとした工夫で、シャキッとしたシルエットを維持できる「スーツの手入れ術」を紹介します。

クリーニング回数の目安

 スーツをきれいに、かつ型崩れさせることなく整えておく方法として、真っ先に思い浮かぶのはクリーニングに出すことです。しかし、頻繁にクリーニングするとスーツの寿命は縮まります。生地はもともと傷みやすいからです。

 スーツを長持ちさせるための適切なクリーニング回数は、頻度や季節にもよりますが、1~3カ月に1回がよいとされています。毎日同じスーツを着るわけではないので、ローテーションによっても変わってきます。

 帰宅してハンガーに掛けておけばOKといかないのが、スーツのちょっと面倒なところ。ところが、日ごろからほんの少し手入れする時間をもうけることで、スーツの寿命は延びます。加えてクリーニング代の節約にもなるのです。

 スーツをくたびれさせない方法として、基本となるのは「生地を傷めない」「形を崩さない」「ニオイ対策」「休ませる」の4種類です。

ブラッシングが基本

 スーツがくたびれてしまう要因の1つが、ホコリと汗。これらは繊維に入り込んで生地を傷めるので、日ごろの手入れの中心はブラッシングがよいでしょう。ブラシは何でもいいわけではありません。専用ブラシのほうが、細かな汚れが落とせるだけでなく、静電気によるホコリの吸着を防いでくれます。

 おすすめの洋服ブラシは池本刷子工業の「KENT 静電除去服ブラシ ミディアムサイズKNC-3422」です。ブラシは、スーツ生地に適した白馬毛をメインに使用し、さらに中央部分に静電気を除去する銅イオン含浸アクリル繊維を使っています。白馬毛が、カシミヤの柔らかさや上質ウールのしなやかさを損なわずに、風合いを保ってくれるでしょう。

 ブラッシングする際の注意点は、ポケットを空にしてハンガーに掛けること。肩、胸、背中、両袖、裾の順にブラシをかけるのが基本です。ブラッシングのコツは、最初は繊維の流れに逆らってブラシを当ててホコリをかき出し、次に繊維の流れに沿ってブラシをかけることで、ホコリが落ちやすくなります。最後に、襟やラベルの裏側、ポケットの内側をブラッシングします。ブラシを横にして、力を入れずに手首を回転させながら、ホコリを払い飛ばすイメージで軽くブラッシングしてください。

ハンガーはスーツの整体師

 スーツにとって型崩れは天敵です。回避するには、ある程度厚みを持った木製ハンガーを使いましょう。ハンガーの厚みがスーツの肩口の形状を保ち、木製であることにより防湿効果が期待できます。ながしおの「高級木製オリジナルハンガー」はブナ材でかつ、肩口を常に良い状態に保つための形状を追求した商品です。

 この他、アパレルブランドやホテルなどの業務用として主に使われている中田ハンガーの「AUT-05/メンズスーツハンガー」もおすすめです。熟練職人による手仕事商品で、首から肩にかけての形状を人体に近づける工夫が施されています。ハンガーの肩先部分に厚みを設けており、コート用としても重宝しそうです。

 同じ中田ハンガーの「AUT-07(フック玉有り)/木製ズボン吊りハンガー」もおすすめです。スラックス専用のハンガーで、厚手のものから薄手の生地にも対応しています。スラックスのシワは膝裏に付きやすいので、つるすことで生地をいたわってあげましょう。挟む部分にはスラックスの縫い目を逃がすくぼみも作られており、細かいところまで配慮がされています。

 ハンガーにも服と同様にサイズがあります。購入の際はサイズに合った幅のものを購入しましょう。

シワと臭いを解消するアイテム

 日ごろの手入れでは消せないほどのシワが付いてしまった場合は、アイロンスチーマーの蒸気を使って伸ばしましょう。

 パナソニック「衣類スチーマー ブラック NI-FS530」は、ハンガーに掛けたままで、生地のシワを伸ばせる優れもの。電源を入れて約24秒後には使用できます。出掛ける直前に気付いたシワも素早く伸ばせます。またスチームを使うことで、生地の表面に付着した臭いの粒子も除去できるのが人気の理由です。

 もっと手軽にシワを伸ばしたり、消臭したいという人には、ハンガーに衣類を掛けたままスプレーできるライオンの「お洋服のスタイルガード」がおすすめです。

スーツにも休暇が必要です

 スーツは毎日同じものを着るのではなく、1日着たら2~3日は休ませることをおすすめします。スーツは、汗を吸収して湿った状態のままでホコリをあびると、生地の痛みが進みます。スーツの寿命を伸ばすためにも、2~3着のスーツを着回すようにしましょう。

 最後に、クリーニングに出す時の注意点です。通常のドライクリーニングだけでは皮脂など油性の汚れにしか対応していませんので、水溶性の汚れにも対応した「汗抜き」のオプションも付けるようにしましょう。

 大事な「ビジネスツール」の1つであるスーツをシャキッとさせて、周囲への第一印象を変えてみませんか。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年9月19日)のものです。

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パナソニック「衣類スチーマー NI-FS530」
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ライオン「お洋服のスタイルガード」
http://guard.lion.co.jp/style/

地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター。ニュースサイト、オウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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