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2016.08.26 (Fri)

(第1回)

ソフトバンク副社長の退任から考える、後継者問題

posted by KEISUKE /studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 多くの経営者が頭を悩ませる後継者問題。ソフトバンクのアローラ副社長が突然退任したニュースに衝撃を受けた人も多いのではないでしょうか。ここでは、比較的多く見かける子を後継者として指名する場合に、準備しておきたいことを紹介します。

ニケシュ・アローラ氏、突然の退任

 ソフトバンク孫会長の時期後継者として指名されていたニケシュ・アローラ氏が、6月に代表取締役副社長から退任することを正式決定しました。今後は顧問として、少し離れた視点で関わっていくそうです。アローラ氏は、Googleの最高事業責任者として10年間、手腕を発揮してきた人物。2014年にソフトバンクに参画してからは、主に海外投資を主導し実績を上げてきました。

 申し分ない経歴をもつアローラ氏の突然の退任は、改めて後継者問題の難しさを浮き彫りにしました。退任の理由について様々な憶測が飛び交っていますが、孫会長とアローラ氏の希望するトップ交代の時期にズレが生じたためという噂や、両氏の投資に対する考え方に隔たりがあったのではないかという噂もあります。

 後継者候補との考え方の相違は、どの企業にとっても起こり得ます。ソフトバンクの例は特別なものではなく、後継者について考えている経営者にとっては身につまされる話題だったのではないでしょうか。

頭を悩ます後継者問題

 「アローラ氏が退任したのは、孫会長と血が繋がっていないからだ」と考える人がいるかもしれません。実際、自分の子に企業を継がせたいと考える経営者をよく耳にしますが、子側が継ぎたくないと考えることも十分に考えられます。その理由は、さまざまです。

・事業内容に興味がない
・社長になりたくない
・親と性格が合わない
・経営方針に違いがある

他にもありますが、大抵の場合、根本にあるのはコミュニケーション不足ではないでしょうか。

コミュニケーション不足の原因

 経営者である親と子(特に息子)は、会社や家のことをあまり話さない傾向があるようです。話をしない理由としては、以下のようなことが考えられます。

・すぐにけんかになってしまう
・お互いに遠慮があり腹を割った話ができない
・改まって真面目な話をするのが恥ずかしい
・息子に言っても無駄
・話さなくても分かり合えている

 しかし、じっくりと会話をしない限り、お互いの本音はわからないもの。雑談でもよいので、日頃からざっくばらんに話のできる関係を築くように心がけるのが重要です。時には重たい話もあるかもしれませんが、避けずにきちんと話し合いましょう。そしてお互いの考え方を理解し、認め合える関係が理想です。

後継者問題を解決する方法

 もうひとつのポイントとしては、後継者として子を育成するにあたり、どのようにすればよいか紙に書き出すことです。

 引退予定時の自分と子の年齢や、資産、5年後・10年後の予測、企業を引き継ぐにあたり何をしたらよいかなどを、計画表としてまとめてみましょう。可視化することで自分のやるべきことが明確になるうえ、健康上の理由などから突然引退の必要に迫られた場合でも困らずに済みます。

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ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

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