2021.2.19 (Fri)

ICTで業務を効率化(第27回)

りそな銀や日テレも、精度向上でAI文字起こしに脚光

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 AIが音声データを自動認識し、テキスト化する文字起こしツール。少し前までは「精度が低い」「実務には使えない」と敬遠されがちでしたが、最近は精度向上や編集機能の充実といったブラッシュアップが進んでいます。ここでは、業務効率化につながる可能性を存分に秘めたAI文字起こしツールを紹介します。

銀行や省庁ですでに導入、AI文字起こしツールのメリットとは

 業種や企業規模に関わらず、日常的なタスクの一つとして行われる会議や打ち合わせ。コロナ禍でオンライン会議が増えた現在、議事録作成の需要は増加の一途を辿っています。しかし、議事録作成に追われてほかの業務に手が付かなかったり、つい後回しにして情報共有がおろそかになるといった事態も起こりかねません。

 そこで、議事録作成にAI文字起こしツールを利用すれば、作業時間が短縮でき、議事録を見やすく整えるための編集業務に注力できます。空いた時間有効活用できるのはもちろん、リアルタイムで文字起こしができるAI文字起こしツールを活用し、移動中にテキストでウェブ会議を見るといった応用もできるでしょう。

 すでに導入している企業や官公庁も多く、アドバンスト・メディアがリリースする「AmiVoice  MinutesWriter」は、西武ホールディングス、りそな銀行、日本テレビ放送網のほか、内閣府、財務省など450以上の企業・行政機関で採用されています。

気軽に導入できるAI音声文字起こしツール4選

 近年は初期費用が発生せず、気軽に導入しやすいAI文字起こしツールが増加傾向にあります。クラウド上で作業できるものや、多言語翻訳機能を搭載したもの、単語検索で該当箇所の音声を聞き直せるものなど、独自機能が充実しているのが大きな特徴です。また、音源の録音時間による従量課金型や月額制といった幅広い料金体系、完全無料でのトライアルなども充実しています。

・「Rimo Voice」(リモボイス)
ベンチャー企業のRimoが提供するAI文字起こしツールです。録音・動画データのアップロード、またはリアルタイムで録音しながらのテキスト化が可能で、1時間の音源を5分程度で文字に起こすことが可能。テキストの単語をクリックすると該当箇所の音声が再生される検索機能が特徴です。料金は従量課金制・定額制から選択できます。

・「TRASC」(トラスク)
映画、テレビなど映像関連業務をメインに行うIMAGICA Lab.が提供するAI文字起こしツール。録音・動画データをアップロードすることで、収録時間の約半分の時間でテキスト化できます。日本語と英語の音源に対応し、テキスト化したデータの翻訳機能も用意。従量課金制となっています。

・「AI文字起こし」
AI技術を活用したサービスを展開する東京アーカイブセンターが提供するAI文字起こしツールです。録音データをアップロードすることで、テキスト化できます。冒頭60秒の録音データを3種類のAIでテキスト化した結果が表示され、その内容を見てどのAIを使って文字起こしするか選べるのが特徴です。料金は従量課金制となっています。

・「Smart書記」
ベンチャー企業のエピックベースが提供するAI文字起こしツール。パソコンやスマートフォン、タブレット端末で利用でき、音声データのアップロード、またはリアルタイムで録音しながらのテキスト化が可能です。累計1,100社超の企業で導入されています。料金は定額制。

スムーズな導入のコツは運用ルールを決めること

 AI文字起こしツールは気軽に利用できるツールである一方で、音声の録音状態によって精度が変わってしまうなど、運用面で懸念事項があります。

 スムーズな運用において大切なのは、部署やチームなどであらかじめ運用ルールを決めておくことです。例えば、AI文字起こしツールの利用を前提に音源を録音するときは集音マイクを使う、使用はウェブ会議に限定するなどのルールを決めることで、一定以上の品質を保ったテキスト化が期待できるようになります。また、導入前にいくつかのAI文字起こしツールを従業員に試用してもらい、実際の業務内容や録音状況に合っているものを選ぶようにするとよいでしょう。

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