オフィスソフト使いこなし(第63回)

タブレットでエクセル操作時に絶対覚えたい便利技

posted by 松崎 美穂

 ワードやエクセルなどのオフィスソフトを使用する環境は、ノートパソコンやデスクトップパソコンだけではありません。いまではWindows/AndroidタブレットやiPadでも、ワードやエクセルが使用できるようになりました。

 タブレット端末でワードやエクセルが扱えれば、外出先での作業にノートパソコンを持ち運ばずに済みます。タブレット端末なら、移動中の電車内でも座席に座らずに、エクセルの見積書や請求書のチェックや、お客さまに提示する資料の確認や修正といった準備も可能です。本記事では、タブレット端末でワードやエクセルを使うときのポイントを紹介します。

タッチモードに切り替える

 タブレット端末でワードやエクセルを使用するとき、パソコンともっとも異なる部分は、入力用のキーボードやマウスがないことです。タブレット端末上での入力はタッチ操作がメインとなりますが、マウス入力に比べると、どうしても細かい操作がやりにくい印象があります。そのよう細かい操作を快適にしてくれるのが、「タッチモード」です。

 タッチモードは、Windowsタブレット端末特有の設定です。切り替えるために、まずクイックアクセスツールバーに[タッチ/マウスモードの切り替え]ボタンを追加しましょう。

 クイックアクセスツールバーの一番右にある下向き三角形のアイコンをクリックし、表示される[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]メニューから、「タッチ/マウスモードの切り替え」をクリックします。

 クイックアクセスツールバーの右から2番目にボタンが追加されました。このボタンをクリックして、[タッチ]を選択します。

 通常のエクセルの画面と、タッチモードの画面を並べてみました。

こちらが通常のエクセル画面です。

こちらはタッチモード画面です。

 タッチモードに切り替えると、ツールバーにあるメニュー同士の間隔の並びが広がります。表示されるメニューの種類は減りますが、隣のメニューを間違えてタッチすることは少なくなるでしょう。

 AndroidタブレットやiPadではタッチモードがデフォルトとなっていますので、設定する必要はありません。

セル範囲の選択はドラッグ。タッチ操作では?

 タブレット端末の文字入力は、画面上に表示されるキーボードから行いますが、マウス操作は画面を叩くなどの操作になります。マウスのクリックは、画面上を指でトンと叩く「タップ」という操作に置き換わります。ダブルクリックをしたいのであれば、画面をトントンと連続して2回叩けばよいわけです。また、パソコンでドラッグに相当するのは、画面をタッチしたまま指を動かす「スワイプ」という操作になります。

 ほかにもタブレット端末独特の操作があります。エクセルでよく行うセル範囲の選択は、セルをタップしたときに表示されるハンドルを使います。セルの左上と右下に表示される小さい白い丸がハンドルです。ハンドルをスワイプしてセル範囲を選択しましょう。

 エクセルのセル幅や高さをタッチ操作で変更するには、列番号や行番号をタップすると表示されるハンドルを使います。このハンドルをスワイプすると、列の幅や行の高さが変更できます。

 ほかにも画面の表示倍率を変更するときに使う、2本の指を画面上で離したり近づけたりするピンチイン・ピンチアウトなど、タブレット端末独特の操作があります。いくつかの操作は、ノートパソコンのトラックパッドと似ているので、触るうちに慣れるでしょう。

 エクセルやワードをタブレット端末で利用できるようになれば、会社のデスクだけではなく、喫茶店や電車内、自宅のキッチンやリビングでも作業が可能となります。テレワークによる在宅勤務などで、ノートパソコンを自宅に持ち帰る必要もなくなるかもしれません。仕事のカバンを軽くするためにも、タブレットによるエクセルやワードの操作をマスターしてみましょう。

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松崎 美穂

松崎 美穂

大学卒業後、外資系ソフトウェアベンダーへ入社。インストラクター、コンサルタントとして約5年在籍。その後フリーとなり、インストラクター経験を活かし、各種ソフトウェアの操作説明作成、カスタマーサポート、Office製品・パソコンインストラクターなどの業務に従事。2児の母。趣味はピアノ。

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