オフィスソフト使いこなし(第17回)

よく使う単語をユーザー辞書に登録して効率アップ

posted by 俵谷 龍佑

 Windowsパソコンで文字を入力する際、変換キーを押しても目的の文字がなかなか表示されず手間取った経験はありませんか。頻繁に使う単語であればあるほど、手間は増えていくでしょう。そんな時は、Windowsのデフォルト機能であるユーザー辞書の「単語の登録」機能を使うと便利です。

 単語の登録機能は、任意の語句と読みを組み合わせて登録できる便利な機能です。例えば、常用外漢字を用いた苗字や名前も、事前に登録しておけば一発で該当する漢字を表示できます。また「じゅうしょ」と入力して変換すると会社の住所が表示できたりと、文字入力の手間を省いて作業の効率化を実現できます。

ユーザー辞書に単語を登録するには

 ユーザー辞書の単語の登録機能を使いこなしている人は、意外と少ないようです。まずは、単語を登録する方法をご紹介します(ここでは、Windows 10を使っています)。

 [入力モード]メニューにカーソルをあわせて、右クリックメニュー→[ユーザー辞書ツール]を選択します。

 Microsoft IME ユーザー辞書ツールウィンドウが開いたら、 [登録]ボタンをクリックします。

 単語の登録ウィンドウが開くので、[単語]には頻繁に使用する言葉を、[よみ]には読みがなの先頭2~3文字を入力しておくとよいでしょう。ここでは、[単語:新宿]、[よみ:しん]と入力します。

 [品詞]で単語の種類を選択します。今回は新宿と入力しているので[品詞:地名]を選択しています。全て入力したら、[登録]ボタンを押しましょう。

 最後に、[登録]ボタンをクリックして完了です。これで、単語が登録できました。

頻繁に使用するあいさつ文を登録しよう

 メールを打つ時など、冒頭に毎回あいさつ文を入力するのは何かと面倒です。そこで、頻繁に使用するあいさつ文を短い語句で登録しておきましょう。

 ここでは、「お世話になります。」を登録します。[単語:お世話になります。]、[よみ:おせ]と入力。さらに[品詞:短縮よみ]を選択しましょう。完了したら[登録]ボタン押します。他にも、こんな風に登録するとあいさつ文をスムーズに入力することができます。

しょ→承知いたしました
なにと→何卒よろしくお願いします。
いじょ→以上、よろしくお願いいたします。
ごか→ご確認いただけますと幸いです。
もうし→申し訳ありません。

登録した単語の修正と削除について

 ユーザー辞書に登録した単語の修正と削除は、とても簡単に行えます。

登録した単語の修正

 修正したい単語を選択し、 [変更]ボタンをクリックします。

 単語の変更ウィンドウが開くので、修正したい箇所を編集し、[登録]ボタンを押して完了です。

登録した単語の削除

 削除したい単語を選択し、 [削除]ボタンをクリックします。「選択された単語を削除しますか?」という警告文が表示されるので、[はい]ボタンをクリックすれば削除できます。

単語を一括で登録する方法

 単語をひとつずつ登録するのは面倒だという場合には、メモ帳を使用して一括で登録してみましょう。

 メモ帳を起動して、「よみ」→「単語」→「品詞」の順番に入力します。入力する際には、必ず[Tab]キーを使って区切ってください。また、品詞はユーザー辞書の正式名称を使用する必要があります。誤ると正しく登録されないので注意しましょう。

 Microsoft IME ユーザー辞書ツールウィンドウの[ツール]メニュー→[テキストファイルからの登録]を選択します。

 さきほど作成したメモ帳のファイルを選択し、[開く]ボタンをクリックします。

 すると、「テキストファイルからの登録」というアラートが出るので、「登録個数」と「失敗個数」を確認した上で問題なければ、[終了]ボタンを押します。これで登録が完了しました。

今回のまとめ

 ユーザー辞書に単語を登録をすることで、タイピング時間を削減できて作業をより効率化することができます。まだユーザー辞書を活用していない人は、ぜひお試しください。

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俵谷 龍佑

俵谷 龍佑

株式会社ネクストアドライター。大手広告代理店にて、顧客である百貨店や出版社のリスティング広告運用を担当。その後独立、広告代理店で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのWebライターとして活動中。

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