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2016.02.17 (Wed)

朝礼ネタ帳(第31回)

スティーブ・ジョブズに学ぶ「プレゼン成功の法則」

posted by 野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

 プレゼンテーションの本来の目的は、製品やサービスの素晴らしさと特徴を理解させ、興味を持ってもらうことにあります。自分のメッセージを一方的に伝えるのではなく、聞き手に伝わるように話さなくては意味がありません。プレゼンの天才といわれたスティーブ・ジョブズのテクニックをもとに、プレゼンが上手になる10のポイントをご紹介します。

シンプルでわかりやすく

 プレゼンでは難しい単語を使わずに、わかりやすい言葉で話すことが大切です。スピーチの構成も、基本を押さえたシンプルな流れにするよう心がけましょう。「物事の本質はシンプルな言葉で表現できるし、シンプルにしないと伝わらない」というジョブズの名言も残っています。シンプル・イズ・ベストです。

結論・アウトラインを先に伝える

 成功するプレゼンは、最初の10分で聞き手の心をつかむもの。そのためには、はじめに明確な結論を伝えることが有効です。はじめに結論を話すことで、向かっていくゴールが聞き手に理解され、最後まで聞きやすくなります。

ポイントは3つでまとめる

 たくさんのことを一度に話しても伝わりません。人が覚えていられる情報は案外少ないもの。要点を絞って、伝えたい言葉を繰り返すと効果的です。要点を説明する際には「1つめは〜、2つめは〜、最後は〜」とナンバリングするのもおすすめです。

短い一文で製品やサービスを表す

 初代iPodの「1000曲をポケットに」や、初代iPhoneの「今日、アップルは電話を再発明します」といったフレーズが耳に残っている人も多いのではないでしょうか。理解しやすい簡潔なヘッドラインは、聞き手を引き込むことができ、プレゼン後も聞き手の心に残ります。

スライドに情報を詰め込まない

 ジョブズがプレゼンに用いるスライドは特徴的です。文章を書き込まず、イメージが集約された画像や、「薄い!」「一新!」「10mm→5mm」といったシンプルな単語のみで構成されています。基本的には、1ビジュアルに1メッセージ。これは、話し手の言葉から注意がそれてしまうことを防ぐための戦略なのです。

数字を効果的に活用する

 数字で表現することは有効ですが、ただ数字を提示するだけでは意味がありません。聞き手がイメージしやすいように、わかりやすい言葉を添えることが大切です。ジョブズは「iPhoneが400万台売れた」と言った後に「1日平均2万台売れたことになる」と続け、イメージしやすくしました。

聞き手を誘導する

 プレゼンの最初だけでなく、途中でも「次は〜について話します」と伝えると、聞き手がプレゼンの流れから脱落してしまうことがなくなります。途中で挙手を促すなど、参加させるのもよい方法です。

情熱・熱意を見せる

 ジョブズのプレゼンの源には、紹介する製品が世界を変えるという信念と、それを広めたいという情熱があります。話し手が売り込む商品・サービスの最大のファンになり、楽しむことが重要なのです。ジョブズは、製品を「素晴らしい」と思う気持ちを目いっぱい表現しています。例えば、「驚くべきものをお見せする……」「信じられないものだ……」などがあります。

機能ではなく、価値を売り込む

 製品概要ばかり説明する残念なプレゼンは、案外多くあるもの。製品のウェブサイトを見ればわかるような内容ではなく、製品を使用したときの価値を伝えるべきです。

繰り返し練習する

 ジョブズが、プレゼン前に何時間も繰り返しリハーサルを行っていたことは有名です。スライドの選定、言葉選び、小道具の使い方、服装など細部までこだわったとのこと。入念な準備と努力を惜しまなかったことが、プレゼンの天才と呼ばれる所以なのかもしれません。

 いかがでしたか? スティーブ・ジョブズのプレゼンテクニックは、彼の話す言葉や使用するスライド同様、とてもシンプルです。すぐにでも真似をしてプレゼンの上達を目指しましょう。

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野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

東京在住。ライター歴10年。

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