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2016.02.01 (Mon)

朝礼ネタ帳(第19回)

会議の結論が見当外れに終わる理由

ビジネスマンと会議は切っても切れない関係にあります。何かプロジェクトやイベントが立ちあがれば、準備期間から何度も会議を繰り返して内容を細かく詰めていくはずです。しかし、多人数で話し合い、合意を得た内容であるにもかかわらず、実際にやってみるとうまくいかなかったということがよくあります。これは何が原因なのでしょうか。

「集団思考」によって間違った方向に進んでいく

会議によって決められたことは、「幅広い意見を集約して導き出された」というイメージがあり、合理的なように見えるものです。しかし心理学の世界では、「集団による合意は不合理で危険な意思決定をしばしば容認することがある」といわれています。これを「集団思考」といいます。集団思考では、最初の大きな目的(例えばプロジェクトそのものやイベントそのものなど)に対して、適切がどうか、実行できるかどうかを疑ったり、話し合ったりすることが難しくなってしまうからです。こうした問題が起こる背景として、3つの兆候が指摘されています。

  • 自分たちの所属する集団に対する過大評価
  • 集団による自己弁護や集団の外に対する偏見
  • 均一性への圧力

の3点が指摘されています。

この結果、会議に参加しているメンバーが「これはまずいことになるのではないか」と思いながらも、言い出せないまま誤った方向に進み、最終的に失敗してしまうのです。その後に起こるのが「あーあ、やっぱりね」という投げやりな空気や、誰が責任を取るのか、といった虚しい押し付け合いです。あなたも一度や二度は、こうした場に立ち会ったことがあるのではないでしょうか。

集団思考を避ける6つのポイント

会議で集団思考に陥らないようにするには、会議のリーダーに「議論においてあらゆる決め付けや思い込みを排除する」という強い姿勢が求められます。また集団合議で話を進めていく際には、6つのポイントも必ず押さえるようにしてください。

  • そもそも目標が適切かどうかを検討する
  • 代替案について吟味する
  • 議論している内容を進めた場合の“危険性”を検討する
  • 一度否定された代替案について再検討する
  • 情報をしつこく探す
  • 非常事態や想定外の出来事を想定した計画を策定する

リーダーが果たす役割

上記6つのポイントを含め、プロジェクトやイベントの企画を任されたリーダーは、会議の場のムードに流されずに本質的な問題を見極めながら会議を進める必要があります。そのためには、ある程度の時間を参加メンバーに与えることもリーダーの役割のひとつです。集団や組織では、「まず結論ありき」の会議に流されてしまいがちですが、「これはおかしいのではないか」と思うことに発言したり、反対意見に耳を傾けたりする空気が自然と生まれたら、真に有意義な会議となるでしょう。

いかがでしたか?今回ご紹介した内容はほんの一例です。さまざまな角度から問題点を探り、集団思考に陥らぬよう心掛けて会議の結論を見出してください。

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